皆さん、こんにちは。神奈川県横浜市磯子区を拠点として、神奈川県・東京都内・埼玉県・茨城県などで解体工事一式を手がけている株式会社ワンツースリーです。
家屋や建物の解体工事中に、地面に埋まった廃棄物が見つかるケースがあります。これを地中埋設物といい、撤去せずに放置すると施主の方にとってさまざまな不都合が生じるため、適切な作業による撤去が必要です。
この記事では、地中埋設物の種類や、放置によるデメリットなどを解説します。
■地中埋設物とは?
地中埋設物(地中障害物)とは、地中に埋まっている廃棄物をさします。建物が建っている基礎コンクリートの下に埋まっているため、解体工事を施工して初めて存在に気づくことがほとんどです。
地中埋設物が見つかるのは、過去に施工された解体工事で発生した廃材やゴミなどの産業廃棄物を、業者が適切に処分せず、ずさんな作業によりその場に埋めていたことが理由のひとつです。産業廃棄物は20種類あり、法律で定められた基準に沿った処分が必要ですが、産業廃棄物の規制が厳しくなかった時代には、解体で発生した廃棄物をそのまま土へ埋め戻す業者も存在していました。このため、現在でも地中に埋設物が残っている場所が多数あります。
また、工事業者のずさんさとは別に、築年数が相当経っている建物で使っていた井戸や浄化槽などを撤去せずに放置し、そのまま残っているケースもあります。
■地中埋設物の種類と特徴
地中埋設物の種類や特徴はさまざまであり、中には施主も存在を知らなかった昔の建物の埋設物が残っている場合もあります。ここでは、埋設物の特徴を見ていきましょう。
・建築廃材
地中埋設物のうち最も多く見つかるのが、コンクリートガラ・瓦・ブロック・鉄くず・木片などの建築廃材です。建物の解体や工事によって発生したのち、適切に処理していれば、これらの廃材が見つかることはありません。しかし、業者が処理せずそのまま地中に埋めてしまうと、年月が経過し工事を施工したタイミングで埋設物として発見されます。
・杭や基礎
建物の耐震性を高めるために埋設された杭や、建物の土台となる基礎などが該当します。特に、ビルなどの大型建築物の跡地に建てられた家の解体工事では、ビルの基礎杭が地中の奥深くに打ち込まれたままの状態で見つかるケースも珍しくないのです。
本来、杭や基礎は、建物の解体工事に伴って適切に除去・処分したのち、更地にしなくてはいけません。しかし、理由もなく建築廃材と一緒に地中に放置されていると、後の解体工事で発見されます。
・浄化槽や井戸
かつては、汚水や生活排水などを浄化する浄化槽や、地下水を汲み上げる井戸が、多くの家庭で使われていました。現在では、浄化槽から下水道への切り替えが進んでおり、浄化槽を使っている地域は少なくなっています。切り替えのタイミングで浄化槽を撤去せず、地中に残ったままにしている場所もあるのです。
井戸についても使わなくなり、そのまま埋まっているケースがあります。井戸の埋め立て・撤去・解体にはお祓いや息抜きも必要です。お祓いや息抜きをする際には、地域の風習を理解している業者へ相談すると安心です。
・その他の埋設物
上記で解説したほかにも、稀なケースではあるものの、古タイヤ・衣服・使われなくなった水道管・廃家電・廃自転車・医療廃棄物など、多岐にわたる埋設物が見つかった事例も報告されています。
■撤去しないとどうなる?地中埋設物放置のデメリット
地中埋設物を適切に撤去せず放置すると、さまざまなデメリットが生じます。施主の方にとって、工事に不都合となるだけでなく、地盤の強度や建築物の安定性・土地の売却価格に影響する可能性も高まるため、デメリットの内容を理解しておくことが大切です。
・新築の建て替え工事が遅れる
新築の建て替え工事のタイミングで埋設物が見つかると、基礎工事の妨げとなるため、新築工事の施工会社が撤去処理をしなくてはいけません。埋設物の種類や量によっては、重機を使った掘り起こし作業が必要となり、大きな手間と多額の費用がかかります。これにより、新築工事の工事が大幅に遅れるおそれがあります。
・土地売却後に契約不適合責任が問われる
契約不適合責任は、以前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていた概念です。土地を売却する際の契約書に、地中埋設物を撤去していない旨を記載していないと、契約内容と実状が合っていないとして、契約不適合責任を問われる可能性があります。
売却後に埋設物が見つかった場合、売主の責任で撤去工事が必要です。買主の求める土地の品質に達していないと、損害賠償を請求されるおそれもあるため、充分注意しなくてはなりません。埋設物の撤去が難しい場合は、必ず契約書に明記しましょう。
・土地の評価額が大きく下がる
土やコンクリートのみでできた地盤に比べ、地中埋設物が埋まったままの土地は地盤が弱く、地震などの自然災害発生時に倒壊リスクが高まります。また、埋設物に有害物質が含まれていると、衛生面や健康面で懸念され、大きなトラブルにつながる可能性も否定できません。
これらの点が新築工事の妨げになり、土地の評価額が大きく下がると、土地の売却時に大きく損をしてしまうため、埋設物が見つかったらすぐに撤去手続きを取るのが有効です。
・地盤沈下の発生リスクが高まる
土地の地盤が弱いと、地震などによる地盤沈下のリスクも高まります。適切な地盤改良工事を施工していても、埋設物が埋まっている限りはリスクをゼロにすることはできません。
リスクがある土地の上に建てた家は、地震などで家が傾く可能性が高いため、埋設物撤去の重要性をしっかりと認識し対処しましょう。
解体工事における地中埋設物のトラブルを防ぐには、業者選びが重要です。悪質な業者は、依頼を受けても埋設物を完全に撤去しなかったり、費用を上乗せもしくは架空の金額で請求したりするケースがあるため、経験豊富で信頼できる業者に依頼することが必要です。
地中埋設物の解体工事のご依頼は、株式会社ワンツースリーへお気軽にご相談ください。弊社は、建設業許可のうち要件が厳しい「特定建設業許可(特-3)第80722号」を取得しており、豊富な実績を持つ解体工事業者です。年間180件以上の解体工事を手がけ、幅広い現場に対応しております。
産業廃棄物の収集運搬許可も取得しているため、弊社で適切な方法で産業廃棄物を処理いたしますので、解体工事で見つかった地中埋設物の処理もお任せください。
見積もりや追加工事・工程表などは、全て書面で明確にご提示し、ご納得いただいた上で工事を施工いたします。まずは弊社へお問い合わせください。