皆さん、こんにちは。神奈川県横浜市磯子区を拠点として、神奈川県・東京都内・埼玉県・茨城県などで解体工事一式を手がけている株式会社ワンツースリーです。
パチンコは、かつては大衆娯楽のひとつとして多くの遊戯客で賑わっていました。しかし、現在では最盛期に比べてパチンコ屋が大幅に減少・閉店しており、解体見積りの依頼が増えています。
パチンコ屋の解体見積りは、パチンコ屋独自の事情を踏まえたうえで行うことが必要です。解体工事は、どのような流れで進めていくと良いのでしょうか。
この記事では、パチンコ屋の解体工事の見積りや、工事の流れについて解説します。
■パチンコ店舗数の推移
最初に少し触れたように、パチンコ屋の解体見積り依頼の増加は、パチンコ屋の閉店ラッシュが原因です。具体的にどの程度減少しているのか、簡単に解説します。
全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)が発表している「組合加盟店舗の実態調査結果」によると、2022年1月現在の営業店舗数は7,544件でした。その後営業店舗数は少しずつ減少し、12月末時点では6,857件まで減少しました。
2023年に入っても減少傾向に歯止めはかからず、10月末の営業店舗数は6,385店舗となっています。新規店舗数は、どの月も1桁なのに対し、廃業・休業店舗数は大幅に増えているのです。
・パチンコ屋が減少している要因とは
パチンコ店舗数が最も多かったのは1953年であり、全国で43,452件(警察庁統計)ありました。その後、激減と復活を繰り返し、1995年にはおよそ18,000店舗まで減少しました。
その後も、出玉規制や新機種の買い控え・機種の特徴の変化による顧客離れなどに加え、スマートフォンの台頭や休日時間の過ごし方の変化・新型コロナウイルスの感染拡大などさまざまな要因が重なり、パチンコ店舗数は減少の一途をたどっているのです。
パチンコ屋が建っていたエリアのリニューアルや再開発・閉店後の建て替え・土地の売却などを目的として、パチンコ屋の解体工事の見積りが増えています。駅付近などの好立地にあるパチンコ屋を解体後、新たにマンションなどを建設するケースもあり、解体工事増加の流れは今後も続くと見られています。
■パチンコ屋の解体工事はどうすればいい?
パチンコ屋の解体工事の流れは、大きく分けて以下の4つのステップに分かれています。各ステップにおける準備や手順・注意点などを見ていきましょう。
・1.解体業者の選定
最初に行う作業は、解体業者の選定です。解体工事を施工できる許可には、建設業と解体工事業がありますが、解体工事の金額によってどちらの許可が必要となるかが異なります。
解体工事の金額が500万円以上となる場合は、建設業法に基づく建設業許可が必要です。また、500万円未満であれば、建設リサイクル法に基づく解体工事業登録が必要です。
パチンコ屋の解体工事は、工事の規模が大きくなるケースが多くなっています。加えて、パチンコ屋に併設された平面駐車場や立体駐車場の解体を伴う場合もあり、確実な解体作業には豊富な経験が求められます。このため、パチンコ屋の解体経験を持つか、もしくは大型建造物の解体経験が豊富な建設業許可業者を選ぶことが重要です。
・2.解体工事の計画
パチンコ屋の解体工事では、業者との綿密な打ち合わせも重要です。大型建造物では、解体作業の計画・スケジュール・予算・作業範囲など、工事に関する事項をしっかりと話し合うようにしましょう。建造物の図面・資料だけでなく、エアコンや什器備品などの残置物や撤去が必要な物品など、業者に対して事前に情報提供をしておくと、計画がスムーズに立てられます。
また、パチンコ屋では解体工事前に行う安全性評価が重要なポイントとなっています。これは、建物の構造や材質の種類を確かめるものです。例えば、材質にアスベストが含まれていれば、作業期間や解体費用に影響するため、工事計画や予算に反映させる必要があります。
・3.解体工事
施主と業者の双方が工事計画に合意したら、解体工事に入ります。建造部そのものを解体するのであれば大型重機を使いますが、内装のみの解体では大型重機が使えず、小型重機が必要になります。工事内容や現場の状況によって必要な重機が異なるため、業者が所有する重機から適切なものを選び、現地へ搬入できるかをあらかじめ確認しましょう。
一般的な解体工事は、屋根から始まり、壁・床・基礎の順番で作業を進めます。作業が順調に進むよう、建物の特性に合わせて適切な工程が組まれます。
・4.解体後の処理
解体工事の完了後、解体で発生した廃棄物の処理が必要です。廃棄物は、産業廃棄物として処理しますが、鉄くず・アルミ・銅などの金属類は、業者による買い取りで解体費用から割引を受けられるケースも珍しくありません。
土地の整地や清掃作業などが完了すると、解体工事は終了します。
■パチンコ屋の解体費用に影響する要因は?
解体工事の内容や解体方法によって異なるものの、パチンコ屋の解体には、数百万円から数千万円程度かかるのが一般的です。この費用は、建物の規模や構造だけでなく、必要となる工事内容によっても大きく変わってきます。工事期間が長くなると、その分人件費や重機使用料などもかかってきます。
解体費用に影響する主な要因には、以下のものがあります。
・パチンコ屋の建物の構造
パチンコ屋は、店内に流れる賑やかな音響が特徴的です。音が建物の外に漏れないよう質の高い音響設備を取り入れているため、一般的な建物にはあまり見られない特殊な技術が使われています。
・パチンコ屋の立地や周辺環境
解体工事を施工するパチンコ屋が、駅前や商店街などの密集地に建っている場合は、近隣住民や通行人に対して、工事期間中の適切な安全対策や配慮が必要です。
近年では、解体する建造物に隣接する建物の家屋調査を実施するケースが増えています。工事終了後、近隣住民から「建物にひびが入った」というクレームが入った時に、適切に対処するためです。
また、近隣への騒音を軽減する防音シートの設置や、通行人の安全を守るガードマンの配置などが必要となった場合に、費用がかかります。
ブロック塀やアスファルトの解、樹木の伐採、敷地内の電柱や看板の撤去など、建物周辺の設備の撤去にかかる費用も、きちんと計上することが大切です。
・パチンコ屋に残っている機器や備品の処分方法
パチンコ屋には、パチンコ台やスロット台をはじめ、遊戯に使われた玉やメダルなどの残置物が多く残っていることがあります。これらの撤去や処分にも費用がかかり、解体にかかる費用全体にも大きく影響します。
ただし、業者によっては金属の買い取りに対応しているところもあり、特に鉄くずは高値で買い取ってもらえる可能性もあります。買い取り金額を解体費用から割引されることもあるため、金属の買い取りについて事前に業者へ確認しておきましょう。
パチンコ屋の解体にかかる費用は、さまざまな要素で変動するため、複数の解体業者から見積りを取ったうえで比較することがおすすめです。パチンコ屋のような大型物件の解体工事には、専門的な知識や技術が必要となるため、信頼できる解体業者へ依頼しましょう。
株式会社ワンツースリーでは、大規模な解体工事を安心してご依頼いただけるよう、建設業許可の中で「特定建設業」の許可を取得しております。また、石綿取扱作業従事者をはじめ、解体工事に必要な数々の資格取得者が在籍しています。さらに解体工事と残置物処理のどちらにも対応可能です。解体工事とあわせて、残置物の処理をご依頼いたけましたら、割安で承りますので、こちらもぜひお任せください。
パチンコ屋を解体したい・解体業者選びに迷っているなど、パチンコの解体工事についてご相談がございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。