ビル解体の種類と方法!工事の手順と気になる工期も解説!  

皆さん、こんにちは。神奈川県横浜市磯子区を拠点として、神奈川県・東京都内・埼玉県・茨城県などで解体工事一式を手がけている株式会社ワンツースリーです。


高度経済成長期から約60年が経ち、いま多くのビルやマンションで建て替え工事が行われています。ビルの構造が複雑化し、周囲にも同じようなビルが隣接することで、解体にかかる手間も増えてきました。


特にRC造のビル解体は、一般住宅の解体とは手法が異なり、周囲のビルや環境への配慮が欠かせません。


そこでこの記事では、ビル解体の種類と方法、手順から工期まで解説していきます。業者選びで知っておくべき注意点も紹介していますので、ビル解体をご検討中のお客さまは、ぜひ最後までご覧ください。




■ビル解体の方法は?



ビル解体の方法には、いくつか種類があります。ビルの構造や規模によって、適した解体方法が異なるためです。


ここでは、代表的なビル解体の方法を5つご紹介します。


・地上解体

地上解体は、ハイリフト重機と呼ばれる特殊な重機を地上に配置し、ビルの上から解体していく方法です。

ハイリフト重機は大型のショベルカーのようなもので、長い腕を伸ばして解体していきます。そのため、腕が届くビルの高さには制限があり、主に3〜8階程度の低中層ビルに使われる方法です。


重機の先端にはカメラがついているので操作しやすく、騒音や振動が少ないのもメリットです。

解体時は砂埃が出てしまうため、放水しながら行います。



・階上解体

階上解体とは、重機をビルの屋上に設置し、上から下に向かって解体していく方法です。ビルが密集している場所や高層ビルの解体に適しています。


階上解体は重機によって床が抜けたり、壁の崩落が起こったりするリスクがあるため、入念な補強が必要です。



・だるま落とし式解体

だるま落とし式解体とは、その名のとおり、下からだるま落としのように解体していく方法です。ジャッキで柱を支え、1フロアごとに解体してジャッキダウンしていきます。


別名カットアンドダウン工法とも呼ばれ、粉塵の飛散や騒音を防げるので、環境に優しい方法です。



・ブロック解体

ブロック解体とは、タワークレーンでビルの最上階から建材をブロックごとに解体しつつ、地上へ下ろす方法です。


ブロック解体のメリットは、地震が起きても安全性を保てることと、騒音が少なく、工事期間も短く済むことです。

ビル解体のスタンダードな方法として、多く用いられています。



・上部閉鎖式解体

上部閉鎖式解体は、ビルの上部に閉鎖空間をつくり、その内部でフロア解体を行いながら上から下へ解体していく方法です。


閉鎖空間をつくることで、周囲への騒音や粉塵の飛沫、解体物の落下を防ぐことができます。高層ビルの解体に適した方法です。




■ビル解体に使用される技法


ビル解体には、特殊な技法が用いられています。

周囲への影響や安全性を確保するためには、相応の技術が必要となるからです。


ここでは、ビル解体に使用される技法についてみていきます。



・油圧圧砕

油圧圧砕は、油圧で稼働する圧砕機を重機に取り付け、解体する部材を重機で挟むようにして圧縮したり破壊したりする技法です。

鉄筋コンクリートのビル解体においては必要不可欠な技法で、騒音が少ないこともメリットとして挙げられます。



・油圧ブレーカー

油圧ブレーカーは、油圧圧砕と同様、重機に取り付けるタイプの技法です。

油圧ブレーカーの先端部分はタガネになっていて、このタガネ部分を振動させることで部材を打ち砕いていきます。

こちらもビル解体には欠かせない技法で、狭い空間でも使用できます。



・ワイヤーソーイング

ワイヤーソーイングは、解体する対象物にダイヤモンドビーズをはめ込んだワイヤーを巻きつけ、高速回転させることで部材を切断する技法です。


切断する対象物には制限がなく、基本的にはどんなものでも切断できます。ただし、鉄筋や鉄骨を切断するにはやや時間がかかるため、他の解体方法と組み合わせて使用されます。

遠隔操作できるので、安全に解体を進められる点はメリットです。



・フラットソーイング

フラットソーイングは、ダイヤモンドブレードと呼ばれる装置で、床などの平らな面を切断する技法です。ダイヤモンドブレードは円状のカッターのようなもので、ビルの解体ではお馴染みの装置です。


騒音や振動が少ないため、リフォームや建築でも重宝されています。




■ビルの解体工事を行う手順と期間


ビルの解体工事を行う際の手順と工期をみていきましょう。



・ビルの解体手順

ビルの解体手順は、基本的な流れだけみると、戸建ての解体工事と変わりません。

しかし、規模が大きいために一般住宅よりも時間がかかります。


中でも重要となるのは、業者の選定です。

業者を選ぶ際のポイントは「実績は豊富か」「評判はいいか」「必要な解体事業者の許可を得ているか」などがあります。


業者が決まったら各種書類の届出を行い、ライフラインを停止させます。


実際の工事の手順は、解体方法によって異なりますが、足場を設置し、適切な重機を使って行われます。解体工事中は産業廃棄物の処理を行い、現場の確認や工事完了後の手続きをして終了です。


次に、ビルの解体工事にかかる期間をみていきましょう。



・構造と面積による期間の目安は?

ビル解体工事にかかる期間は、ビルの構造や面積などから判断します。


おおよその目安は、鉄骨(S)造の場合、延床面積50坪で10〜15日、100坪以上で20〜30日程度です。RC造ではさらに期間が伸び、50坪で15〜20日、100坪で60〜80日程度となっています。最も頑丈なSRCであれば、50坪でも30〜50日はかかります。


このように、鉄筋コンクリートは、木造や軽量の鉄骨よりも重量があるために、基礎工事に時間がかかることを考慮しておきましょう。


天候による工期遅れはもちろん、環境的な要因でも工期は伸びることがあります。例えば、現場の近くに学校などがあれば、帰宅の時間は工事を止めるなどの配慮が必要です。




■ビル解体工事の注意点


ビル解体工事では、事前に知っておくべき注意点があります。


大前提として、ビル解体工事は、すべての解体業者が請け負えるわけではありません。なぜなら、工事費用が500万円以上の解体工事では「建設業許可」を保持している業者でなければ工事を請け負えないからです。


工事費用が500万円未満であれば、解体工事業登録のみで工事を行えます。

建設業許可は、解体工事業登録よりもはるかに取得のハードルが高く、さらに一般建設業許可と特定建設業許可の2つが存在します。


ビル解体工事を依頼する場合は、建設業許可があるかどうか必ず確認しましょう。




■ビルの解体工事は株式会社ワンツースリーへ

ビルの解体工事について、解体方法からビル解体で使われる技法、解体の手順、工期までお伝えしました。


ビル解体は一般住宅の解体と違い、高い技術力と豊富な実績が求められる工事です。周囲への影響や環境保護など、考慮しなければならない項目がいくつもあります。


株式会社ワンツースリーは、建設業許可の中でも「特定建設業許可(特-3)第80722号」を取得している実績豊富な解体工事業者です。

年間180件以上の解体工事を手がけ、幅広い現場に対応しています。


弊社は、解体で使用する車両や重機を自社保有しているので、コスト削減ができ、迅速丁寧に対応できるのが強みです。

見積もりはご依頼から3日以内に提出できるよう努めています。


RC造のビル解体も多数手がけておりますので、解体工事をご検討中のお客様は、ぜひ株式会社ワンツースリーへお気軽にご相談ください。


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